保守的だったメンバーが、
「俺の本気を見せてやる」と
真っ直ぐな目で言ってくれた
株式会社成心仮設
代表取締役成田 透 氏
設立:2018年
事業内容:仮設足場工事全般
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身近な会社が、すごい会議を導入して飛躍的に成長。自社も大きく成長させようと決意
ー まずは御社の事業内容を教えてください。
マンションや戸建て住宅など、あらゆる現場の足場工事を行っています。足場の種類も豊富で、くさび式足場、単管足場、仮囲い、橋梁足場など幅広く対応しています。弊社の信条は「心を込めた足場作り」。実際に足場を使う人のことを考えて、しっかり丁寧に取り組んでいます。その結果、現場の人たちからは「作業をしていても疲れにくい」と高評価をいただいています。
ー 企業が成長していくにあたり、成田さんの中でどのような課題を感じていましたか?
私ひとりで、営業先のリストアップから訪問、採用から教育などすべての業務を行っていたことに課題を感じていました。社員に任せようと意識はしていたのですが、なかなかその体制を構築することができなくて。そのため社員には、「自分にはできない」という前提が生まれてしまい、小さなことでも私に確認したり、マイナスな発言が増えたりしていました。このままでは、社長がやるべき業務にコミットできず、社員は自律性や主体性を育むことができない。これ以上会社が大きくなることは難しいと危機感を覚えていました。
ー すごい会議を導入するきっかけと、決め手はなんでしたか?
すごい会議を知ったきっかけは、仲の良い会社の社長が紹介してくれたことです。その社長は、ここ2、3年で会社の規模が飛躍的に拡大していました。約1年前にすごい会議を導入したことも聞きました。その様子を見て、「成心仮設をより大きな会社にしていきたい」と心に火が付いたのです。社長に相談して、すごい会議コーチ・鈴木智大さんを紹介してもらいました。
鈴木さんと最初に1時間くらい話したとき、今まで考えたことのなかった、経営者としてのマインドや、やるべきことに気付かされました。また、すごい会議を導入することで、社員を巻き込んで事業を推進する組織に変えることができると確信し、導入を決意したのです。
社長が率いる組織から、みんなで率いる組織へ変化
ー すごい会議を導入して良かったと思うことはなんですか?
一番は、社員から「会社を良くするためにどうしたら良いか」という視座の高い意見が出たことです。すごい会議では、参加者全員が自分の意見を紙に書き出します。そして、それをみんなで読み上げていくので、必ず何かしら意見が出てくるのです。会議は熱量の高さがありつつも、お菓子を食べるなどフランクな雰囲気もあるので、社員も本音を話しやすいのかもしれませんね。
ー すごい会議のメソッドで一番印象に残っているものはなんですか?
すごい会議の中には、目標を決める会議や進捗会議、問題解決会議があり、とくに問題解決会議のメソッドが印象に残っています。具体的には、最初に現状の問題を洗い出し、それに対する解決策を社員みんなで話し合います。「精霊が言うには」と言って問題を出すのも特徴的でした。またそれぞれが当事者意識を持ち、課題に向き合うという解決法がすばらしいと思いました。
ー すごい会議は、メンバーにどのような変化をもたらしましたか?
とくに変化したのは、最年長のメンバーです。本来は営業リーダーとして、みんなを引っ張ってほしいと思っていたのですが、当時はマネジメント業務をほとんど行っていませんでした。そこで、すごい会議の中で「指導者」という役割を与えることにしました。営業活動以上に、若手社員に経験や技術を継承する役割を担ってほしいと伝えたのです。その結果、本人の仕事に対するマインドが切り替わり、言葉や行動まで大きな変化が起きました。もともとはマイナス思考だった彼ですが、「まずは挑戦してみよう」「とりあえずやってみよう」という前向きな発言が増えました。最終的には、指導者としてのプライドが生まれ、「俺の本気を見せてやる」と語気を強めて言うほど。同じ人物とは思えないくらい大きく変化したので驚きました。
導入2か月で過去最高売上を達成。すごい会議は、社長と社員、業績にも好影響をもたらす
ー すごい会議を導入してどういう成果が生まれましたか?
2021年1月に導入してから3月に、過去最高売上を達成しました。平均的な売上よりも2倍近く高いです。こうした結果が出た要因としては、すごい会議の中で、新規開拓を進めるための戦略も策定したからだと思います。具体的には、社員みんなでテレアポをして、私が訪問するという流れができました。また、先ほどお話しした指導者だけでなく、会議に参加している他の社員の意識変革もあり、数字としても結果が表れたのだと思います。
ー すごい会議はどのような価値を生むと思いますか?
最大の価値は、「社員みんなで会社を変える」という組織体制の構築だと思います。すごい会社を導入していなかったら、社員から会社を良くするための意見を貰うこともなかったですし、きっと今も、トップダウンのスタイルが続いていたはずです。すごい会議のメソッドと鈴木さんが、組織を変えるきっかけをくれました。
ー すごい会議コーチ・鈴木智大はどんな人物ですか?
私は話すことがあまり得意ではないのですが、鈴木さんがいつもサポートしてくれるので助かっています。私の考えやアイデアを受け止めて、それを社員にも分かりやすいように、補足しながら伝えてくれるのです。1から10まで話さなくても、ニュアンスで上手く汲み取ってくれるので、それがいつもすごいなと感心しています。鈴木さんのおかげで、私と社員とのコミュニケーションがスムーズになり、より深い信頼関係を築くことができています。
ー すごい会議はどんな会社におすすめですか?
過去の弊社のように、基本的に社長ひとりで事業を運営している会社です。とくに、スタートアップやベンチャー企業は、少数精鋭の体制で若手社員も多いことから、社員に任せることが難しいと考えている方も多いと思います。しかし、すごい会議を活用することで、社員みんなで考えて行動するという組織になるでしょう。ぜひ試してほしいと思います。
ー 最後に御社のこれからのビジョンを教えてください。
すごい会議の中で、具体的な目標を定めました。2022年2月末までに売上2億円を達成することです。また、現場の営業力を向上させて、プライベートも充実できる会社にすることも掲げています。まずはこれを確実に実現するために、みんなで力を合わせて行動に落とし込んでいければと思います。
Day 2021年8月24日