社員一人当たり売上5億円、“少数精鋭”組織の躍動。
「不動産業界で日本一稼ぎ、日本一充実して働ける会社」へ
株式会社フロンティアグループ
設立:2008年8月
資本金:1億円
従業員数:18名
事業内容:不動産の仲介・売買、賃貸管理、土地開発、建築プロジェクトなどを一手に手がけ、住宅・商業施設の提案から不動産投資まで包括的なサービスを提供する。「正直・柔軟・自己研鑽」を企業理念に、M&Aアドバイザリーや投資事業も展開。地域密着型のアプローチと高い専門性により、顧客のニーズに適した不動産ソリューションを提供している
担当コーチ:鈴木 智大
- CATEGORY
- COACH
「個人商店」を脱却し、チームで稼ぐ会社にしたい
2021に導入いただきました。導入時の課題をお聞かせください。
金子:事業が拡大し始めて最初に見えた課題は、いかに私一人のマンパワーで動かす「個人商店」を脱却し、チームワークで稼ぐ「株式会社」へと移行できるか、でした。
それまでは、『最終的には私が稼げばなんとかなる』と、考えてきましたが、10年後、20年後を思うと、そろそろ後継者を育てるべき時期であり、会社として組織をつくっていこうと本気で思い始めたタイミングでもありました。
関係会社を除く本社自体は社員数20名に満たない小さな会社なので、社員にはオールラウンダー的に動いてもらう必要がある。言われたことを受け身でやるのでなく、一歩先の問題を意識して動けるようになってほしい。社員へのそんな期待も根底にありました。
その期待への解決策として「すごい会議」を選んだ理由を教えてください。
金子:これまでも経営者向けの塾やセミナーには頻繁に参加し、それなりの額を投資して組織づくりを学んできましたが、どれも私一人が満足して終わり。その学びを社員に転送できていたかというと、違います。
消化不良を抱えていたところに、当社のことをよく知る弁護士が紹介してくれたのが「すごい会議」でした。
詳細はわからないながらも、今までに体験したことのない“社員を巻き込んで成長していける”サービスだと感じたこと、鈴木さんの雰囲気がよかったことで、「まずは体験して判断しよう」と、導入を決めました。
現場を巻き込むセッションで、「声」を聞く
導入1年目は経営チームでセッションを実施し、2年目以降は、現場のプロジェクトを4,5チーム同時に走らせるセッション構造をとっています。意図をお聞かせください。
金子:導入初年度に経営チームのセッションで得た最大の気づきは、『私が想像する以上に、社員はさまざまな思いを抱えているんだな』ということでした。その思いは、不満というより、「会社をこうしていきたい」という期待を前提にした、非常に前向きな意見ばかり。改めて、彼らの人となりを理解できました。
「すごい会議」のいい点は、参加者全員が強制的に発言させられること。しかも、第三者の鈴木さんがいてくれることで、無理なく本音を出せます。
『このセッションに現場を巻き込めば、もっと多くの意見を聞ける』
そう考え、2年目からは現場のメンバーを対象にしたセッション構造に切り替え、ほぼ全社員が「すごい会議」に参加しています。
メンバーの方は、どのように「すごい会議」を捉えていますか。
金子:私が見る限り、彼らも「すごい会議」の手法に効果を感じ、『会社がよくなるといい』と、前向きに参加してくれているように感じます。
私も、以前は一人で決めて進めてしまうところがありましたが、今は周囲の意見を“聞く”ことを意識しています。私が何を考えて会社をかじ取りしているか、可視化されて風通しがよくなったんじゃないかな。
組織での自分の役割が明確になり、彼らも仕事の充実感を感じやすくなったと思います。
売り上げが伸び、社長の仕事時間は減った
導入3年目、金子さんのワークライフバランスはどのように変化しましたか。
金子:以前と比べてかなり楽になりました。休日も事務作業に充てていたところを、今はしっかり休みをとって家族と過ごせています。理想のバランスに近づきながら売り上げも伸びている。最高です。
これまでに組織に生まれた変化・成長を教えてください。
金子:大きくは3つ。売り上げ、人材の採用育成、構造・文化の変化です。
まず、導入から2年が経過した時点で売り上げが240%に伸び、今も伸び続けています。毎年110〜120%で推移できてはいたものの、この成長率は私一人の「個人商店」では決してつくれない数字。
と同時に、売り上げに大きく影響したのが人材採用です。「すごい会議」のKPIに採用係数を定め、人を増やしたことで業績が伸びた。既存メンバーも目標に向けて行動する癖がつき、生産性が上がっています。
結果、少数精鋭に磨きがかかり、一人当たりの売上額が平均5億円超えという、不動産業界でもダントツのパフォーマンスを誇る売上構造ができました。
業績向上に大きく影響した採用計画は、「すごい会議」導入以前からありましたか。
鈴木(コーチ):金子さんから「自分以外が成果を生み出す状態をつくりたい」という要望があり、“組織として”売り上げをつくる仕組みづくりをご提案しました。その解決策の一つが人材強化であり、KPIに人材採用の目標値を置くことでした。
金子:私は、既存メンバーでも売り上げを増やせると甘く考えていたので、「すごい会議」でなければ採用活動はしていなかったと思います。
もちろん、人を増やしたからといって増収増益になるとは限りません。特に、この業界は景気のあおりを受けやすい。“少数精鋭”のあり方は保ちながらも、じっくりと人を増やし、個々の能力も引き上げる計画を取りました。
社員一人当たり売上5億円、業界No.1の“少数精鋭”組織
“少数精鋭”の組織づくりに、「すごい会議」はどう役立ちましたか。
鈴木(コーチ):まず初期の経営チームでは、目標を定め、チームとして「やる」と合意したことが肝でした。金子さんを含む経営陣には、「必ず達成する」という気骨が最初からあったので、チームとして「やる」と決めたことで、パフォーマンスを強化したに過ぎません。
一方の現場セッションでは、開始当初はそこまで力強い達成への意識は感じられませんでした。しかし、チャレンジングな目標を立てて自分の責任にコミットするうちに、「どうすれば達成できるか」と、自ら動き始めてくれた。
経営管理部門にも新たに数値目標を設定したことで、「やらなければ」という意識の高まりが顕著に現れています。自分のすべきことが明確になることで行動力を増し、自走組織が加速していますね。
金子:少数精鋭とはいえ、不動産業界未経験の方も採用しているんです。ただ、「選ばれしもの」という誇りは全社員が持っているので、その雰囲気がいいのかもしれません。
根が真面目な人間ばかりなので、「決めたことをやる」という衝動は文化として根付きやすい。でも、誰しも自分には甘いからこそ、パーソナルトレーニングのようにメニューを決めて並走してくれる鈴木さんが必要なんです。
次の会議までに自分のコミットメントが達成できていなければ、サボっていたとバレてしまう仕組みも効果的。私自身の実行力も上がっています(笑)。
印象に残る問題解決をお聞かせください。
金子:私は「期待を合意する」というフレーズが気に入っていて、日常的なコミュニケーションから仕事まで、「合意」の重要性を実感しています。
一つの例が、社内のトイレ掃除。以前はやれる人がやればいい、と担当を決めずにあいまいにしていましたが、結局やるのはいつも同じ人。社員から意見が挙がり、平等かつ明確に当番を決めて「合意」したことで、「怒り」や「悲しみ」が減り、社内の空気がよくなりました。
これを機に、業務のマニュアルなども改めて作成しました。小さな組織でも、些細なことほど言語化して「合意」することがいかに大切か、気づかせてもらいましたね。
「やめる選択肢はなかった」コーチの存在が絶対不可欠
数年にわたって継続契約いただいている理由をお聞かせください。
金子:1年目で効果を実感し、当社に合っていると思ったのでやめる選択肢はありませんでした。「次はどの部門でやるか」という相談だけですね。
私としては、人材育成の担当者を社外に雇うような感覚なんです。人事専属の社員を雇うほどにはニーズがない上に、何より社外からの視点が必要。コストパフォーマンスを考えても、私たちには「すごい会議」が最適です。
常に新しい体験をさせてくれる「すごい会議」は、面白いですよ。
鈴木(コーチ):2年、3年と継続いただいたからこそ現場のみなさんを巻き込み、眠っていた問題を発掘できた。去るべき人は去り、活躍する人は活躍できている今がある。続けていただいたからこそ、だと実感しています。
他の人材サービスにはない「すごい会議」の魅力をお聞かせください。
金子:“解決するのは私たち自身”という点で、一方的にレクチャーされる研修やコンサルティングとは大きく異なります。
なかでも、問題解決へのきっかけをくれるコーチが不可欠なので、内製化するのは難しい。他の企業を知っている鈴木さんだからこそ言葉に説得力があり、「他社はどうしているのか?」という事例も学ばせてもらえる。私にとっては、「すごい会議」イコール「鈴木さん」です。
改めて、鈴木コーチの魅力をお聞かせください。
金子:鈴木さんのキャラクターも含め、社員と同じ目線で考えてくれる感じがとても好ましいですね。彼らの意見を否定せずに視野を広げてくれて、解決策への誘導がうまいんです。
鈴木さんは明るくて気がいいので、若くて活気のある組織、真面目な気質の組織に合う。うまくいかずに暗くなっている会社を元気にしてくれるはずです。
「社長が楽になり、コスト以上のパフォーマンスが生まれる」
「すごい会議」はどんな問題を抱える会社にマッチしそうですか。
金子:業績が思わしくない、でもどうしたらいいかわからない、といった会社かな。結局のところ、売り上げは社長の問題。一見、社員に問題があるように見えても、です。
だからこそ、この会議は「社長が」変わるきっかけになる。自分のやり方に固執せず、柔軟にコーチの言うことを受け入れさえすれば、きっと何かを得られます。
金子社長にとって「すごい会議」とは何ですか。
金子:社員の仕事に対する考え方や「やる気」が変わり、社長が楽になるもの、です。コスト以上のパフォーマンスが生まれる実感があります。
ただ、体験してみないとわからないことは確かなので、導入を悩んでいる方には、だまされたと思って始めてみてほしいですね。やらないのは、もったいない。
「不動産業界で日本一稼ぎ、日本一充実して働ける会社」へ
今期のフォーカスポイントをお聞かせください。
金子:「ピタットハウス」という賃貸・売買仲介のFCに加盟しているので、まずはその売り上げ目標の達成です。その上で、新規事業であるクラウドファンディング事業の免許取得(不動産特定共同事業)とファンド商品の組成。
さらに重要なのは、この会議を機に新規採用した社員6名の育成です。彼らの成長こそ、最大の鍵。即戦力として活躍してもらうべく「すごい会議」で育てていきます。
最後に、未来に向けた御社のビジョンをお聞かせください。
金子:社員には、健康な限り楽しく充実した仕事をし続けてほしいので、当社に定年制度はありません。目指すのは、「不動産業界で日本一稼ぎ、日本一充実して働ける会社」。
今後は、当社の関係会社にも「すごい会議」の導入を検討していて、グループ全社に幸せのシナジーを拡大していきたいと思っています。
普段は口にしづらい真実もテーブルに挙げながら、自由かっ達に意見を言い合い、いいムードで成長し続けていきたいですね。
ありがとうございました。
Day 2023年12月25日