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2017.3.5

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どんな価値を提供するのか

先日すごい会議どすえの選考会を内定者と企画して開催しました。

選考内容は
【身1つでできるだけお金を稼ぐ!】

です。


携帯と財布を募集して、4人チームに分かれてどのチームが5時間という制限時間内でお金を稼げるかというものです。

大学まで私は
「~あるべき」という正解を探す能力が高ければある程度うまく生きてこれました。
私自身勉強を必死に頑張って、大学に入学しました。

社会人になって、最も痛感したことは「正解がない」ことです。
唯一正しい答えを探していては何も成果が出ません。

どうやって営業のアポイントを獲得するのか?
どうやって成果を出すのか?
どうやってお客様の成果が出るのか?

初めは正解を求めていましたが、ある時から
「正解はない。機能するかどうかだ。」という立場に変わり、

とにかく期間を決めていろんな方法を試しまくりました。
一旦決めてそれを正解にするように必死に動いて、ある期間が立ったら
その方法が効果的なのかどうかを振り返ることをひたすら繰り返しました。

おそらく
多くのビジネスがそうなのではないかと思います。

ユニリーバの洗剤の売上はアメリカ国内だけで年間3000億円を超えていて大成功していますが
その洗剤の開発に2つのプロジェクトが関わったそうです。

1つは数学者プロジェクト。複雑な計算と分析をして製品を作り上げたそうです。
結果は失敗。専門家に投資したお金は無駄になりました。

もう1つは生物学者チーム。彼らはひたすらに色んな成分を使って実験を繰り返しました。
449回の失敗を経て「これだ!」という製品の開発に成功したそうです。
(「失敗の科学」という本より一部引用しています。)

計画して動いて振り返ってのPDCAの繰り返しを実際に見ようと思い、企画した今回の企画は非常に盛り上がりました。

港区の住宅街を訪問して要らなくなった服屋かばんや骨董品をもらって売るチームや
外国人に書道の体験を提供してお金を稼ぐチームや
企業にロゴ作ります!と提案に行くチームも現れました。

その中に
渋谷で一発ギャグをしてお金をもらうことにチャレンジする人が2人いたのですが、
1人は1回で500円稼ぎ、
1人は1回で100円を稼ぎました。

二人の一発ギャグの面白さは正直そんなに大差なかったのですが
どうやって道行く人に声をかけているのかが違いました。

100円稼いだ人は
「今から一発ギャグするので笑ったらお金ください!」と声をかけていて、
500円稼いだ人は
「今までの人生で一発ギャグを振られて困った経験ありませんか?一生使えるギャグ伝授するので、このネタ自分使えるなと思ったらお金ください!」と言っていました。

同じように道行く人に話しかけていて
一発ギャグをして笑わせてお金をもらっていることは同じなのですが

この2人は提供している価値が違います。

100円の人は「今この時間を笑顔に変える」という価値ですが
500円の人は「一生使える自分のネタ」という価値を提供しています。

一瞬の価値と一生の価値という違いがあります。
思えば世の中のサービスも
一瞬のサービスより一生のものになりうるサービスは価格も価値も高いなと気づきました。

企画者の私がいろんな気付きと学びと笑いを得られた選考会でした。
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KAWAI-TAIRIKU 川井大陸