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2016.11.28

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知れば知るほど知らない状態になる

やりたいことは何ですか?
あなたの抱えている問題は何ですか?


こういう質問をよく聞きます。
最近思うのは、「わかんねえよ!」ということです。


ある尊敬する友人に「途上国の人々との話し方」という本を薦められて読みました。

途上国の人に
「村の1番の大きな問題は何ですか?」
「何に困っていますか?」
と聞くと必然的に事業は失敗する。

と書いてありました。

すごい会議ではクライアント先での様々な問題解決を会議を使って行うのですが
問題解決のプロセスの1つ目は
「何が問題なのかを特定すること」と置いています。

何の本なのか忘れましたが
「何が問題なのかを特定できれば問題の8割は解決する」みたいなことが書いてありました。

何が言いたいのかというと
自分との対話を繰り返せば繰り返すほど
すごい会議に関する知識や経験が増えれば増えるほど
「全然自分の理解は足りていない」と気付くんです。

意外と
・自分自身のこと
・自分の問題のこと
・自分の欲しているものが何かは
みんな分かってないんじゃないのかなと思います。


大企業の人事の方と話をしていて
就活するなかで自己分析にはほとんど価値がないという話をしました。

自己分析ができている人
というのは
自分の軸を明確に言えるとか
夢を言える
ことではなくて、

自分との向き合い方
自分との対話の仕方を分かっている人
なのではないかと話をしました。

業界に革命を起こしたと言われる
株式会社crazy wedding の山川咲さんが会社を卒業した際の講演会にすごい会議メンバーで以前参加したのですが
そのときに

誰よりも好きなことを仕事にして、やりたいことだけやってきたイメージを持っていた咲さんが

「やりたいことは見つからない。好きなことをしても成功しない。」
「やりたいことを探していたら人はダメになる」

と話をした時は衝撃的でした。

やりたいことはチカラをつけない限り出会えない。
未熟な自分がやりたいことをやったとしても、人生単位で手に入れたいモノは得られない。
今の仕事に疑問を抱きながら続ける3年間と、必死に仕事に取り組む3年間では結果が大きく異なる。

というような趣旨のお話だったと私は解釈しているのですが

「私は何者か?」
「自分が欲しているものは何か?」

というような究極の正解のない問いの答えを出す方法は
目の前のことに全力で取り組むことで得られる気付きをもとに
良質な自分との対話を繰り返すことなのではないかと思いました。

ライヤーゲームという映画にもなった漫画がありますが
その中に
「信じることは考える事の放棄だ、疑うことは決して悪いことではない、疑わないことは無関心であることと同義」
というような内容が書かれてありました。

いい意味で常に疑い続けることは大切だなと思うと共に

いろんな人の話や、
本の内容が繋がっていく感覚がたまに起きるとすごい楽しくなります。


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KAWAI-TAIRIKU 川井大陸