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2017.2.18

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失敗から学ぶのが一番コスパが良い

「失敗の科学」という本を読んでいます。

たぶんこの1年で5本の指に入るインパクトを受ける本だと確信しています。

オックスフォードを首席で卒業し、卓球選手としてイングランド1位も獲得するなど多才なジャーナリストが
多くの事例を元に

失敗から学習する組織と
失敗から学習できない組織を体系化してまとめている本です。


すごい会議では最近
Fail fast, Learn a lot.

という言葉が流行語になっていて、「早く失敗して、多くを学べ」と沢山のプロトタイプを週1ペースで各々が開発し、
私が言うには、すごいペースで学びと商品開発をしています。

そんな今だからこそ自分にバシッとはまる内容だったのかもしれませんが、

努力が判断力を鈍らせるであったり、
完璧な集中が事故を引き起こすであったり
過去は事後的に編集されるであったり

本当に読めば読むほど「面白い!!!」という本でした。

この本から得たことは
積極的に間違いを起こすことができる環境と、そこからいかに学ぶシステムを構築するのが大切か?
ということです。

多くの場合、失敗は成功のもとだ!というような考えを
人のマインドに求めてしまいがちですが

問題は人のモチベーションやマインドではなく、システムにある。
と書いているのが概要です。

間違いをしたくない、
失敗は恥ずかしいという人間の心理は決してなくなるものではないですし

できることなら間違えたくないし、成功したいです。

ただ、蒸気機関やユークリッド幾何学が数多くの失敗から生まれたように
失敗をしなければ大きな成果は出にくいです。

また、失敗をしたときにその原因追求が本当にできているのか?と聞かれると
大きく首を縦に触れない自分がいました。

思い返すと大学受験の時は失敗から学ぶことを徹底していました。
模試で間違ったところを二度と間違えなければ本番で落ちるわけがないと思って
ひたすら模試を受けてE判定でも喜んで、間違ったところの理解を他人から見て異常なくらいしまくりましたし、
大学の過去問は1ヶ月で32年分解きました。

勉強は簡単だと思います。
問題を解いて、解答例があります。どこで失敗したのか?が明確にわかる仕組みがあります。
そこを改善さえすれば次は正答できます。

ただ、ビジネスにおいては
何が機能してうまくいったのか
どこが壊れていて失敗したのかが非常にわかりにくいです。


これが原因かなと主観で思ったとしても、それが本当に正しいのかどうかは分かりません。
おそらく成長が早い人はそのへんのセンスがうまいんだと思います。

失敗をして、振り返ってまた失敗して振り返っての繰り返しによって
そのセンスは磨かれるんですかね、、

失敗の要因を特定する能力を磨きたいです。
そこさえ極めれば同じミスを繰り返さずに
チャレンジし続ければものすごい勢いで成長できます。

「失敗」との付き合い方をもっと自分の中で深めないとと思った1週間でした。
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KAWAI-TAIRIKU 川井大陸