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2018.12.7
- BLOG
言いたいこと・言うべきことを言う
社内の意見箱を設置しよう。
匿名性で誰でも会社に対して自由に意見を言える仕組みを作ろう!
上司の360度評価は匿名性です。
部下は日頃言えないことなどを定期的に上司に表現できる機会があります。
上司は定期的に自分のマネジメント方法の過ちに気付く機会があり、匿名性なので
人間関係がこじれることもありません。
部下は言いたいことを伝えることができます。
という組織はありますでしょうか?
みなさんは
こういう仕組みや組織についてどう思いますか?
私は、
ものすごく違和感を覚えてしまいます。
ずっとモヤモヤした違和感があり、
カンボジアから日本に帰国する飛行機の中で
「このモヤモヤはなんなんだろう?」ということを考えた結果、いくつか言語化できたので
それを書きます。
◯言いたいことあるなら、その場で言えよ感
Googleの調査で最も生産性の高いチームは「発言の安全性が担保されているチームだ」という結果が出たことを以前ブログで書きました。
言いたいけど言えていないこと
思っているけど伝えていないこと
問題だと思っているけど放っていること
直して欲しいけど伝えていないこと
こういったことがあればあるほど生産性は下がるということです。
こういう結果が出てるんだったら、
半年に1回、フィードバックの機会をつくることよりも
その都度フィードバックし合える関係性を築いたほうが
組織の生産性が上がる=売上や利益が出るし社会に対してより価値あるインパクトを出せるということです。
だったらそういう機会をつくったほうがええやん!となります。
言うは易し行うは難し
なことは重々承知です。
「どのようにすれば上司部下関係なく、何でも言い合える組織を作ることができるだろうか?」
という疑問文を多くの組織が解くことができれば、そのご利益は計り知れないということです。
匿名性だから言いたいこと言えるやん!というよりも
匿名性でないと言いたいこと言えない環境そのものが大問題だ!という話です。
私は本当に上司に恵まれていて、
いつも私の意見に耳を傾けてくれる先輩に囲まれています。
大学時代、ある団体をつくって活動していた時です。
関西にいたので「いじる」というのが愛を伝えるコミュニケーションとして確立している文化でした。
そんな中で、ときたま冗談で「死ね!」という言葉を発する先輩がいました。
冗談で言っているのは分かっていたし、その勢いで場が盛り上がるので、全然楽しいのですが、
私は昔からその言葉が嫌いで、その言葉を聞いた瞬間に、テンション下がります。
なので先輩に言うことにしました。
「死ねっていうのやめてもらえませんか?冗談っていうのはすごくわかるんですけど、ものすごく嫌な気持ちになるんです。」
冗談というのは誰もが承知しているので、「そんな細かいこと気にするなんてめんどくせえ奴だなあ」と思われても仕方ないし、
実際そう思われるのは嫌で先輩に言うことを躊躇っていました。
ところが言ってみると、先輩は真剣に聞いてくれて
「分かった。お前の前では言わないようにするよ」と約束してくれ、以来、使わないようにしてくれました。
どすえの社長である川井もそうです。
よく社外の人から「怖そうだよな」と言われるのですが笑
1度も怖いと思ったことはないです。
むしろ、自分がこうしたほうがいいと思っていることは全部言えるし、
全部聞いてくれます。
こういうのはやめてほしい。というのも話すことができます。
大学を卒業してすごい会議に入ったので
この環境が当たり前だと思っていましたが
最近、同年代の人と話す機会が何度かあると
なんでも言える上司がいる人が圧倒的に少数派であることを知りました。
関わる中で、否定をしてくる人と仕事をしたことがあります。
実際、言ったほうがいいと分かっていることでも
ぐちぐち言われそうだし、言うのやめよう。。という気持ちになりました。
その時のことを思い出して、
間違いなく言いたいこと言えない組織の生産性は低いなぁと確信しました。
◯匿名性だったら具体的なことなんも書けんやろ説
匿名性のメリットは犯人探しをされないことにあります。
言いにくいことなんて組織であれば100%あるはずです。
匿名性にすることでそういった隠れている問題がテーブルに乗るのであれば
ものすごく価値があります。
逆説的ですが
匿名性=誰が言っているかわからない
という暗黙のルールがあります。
つまり、
匿名性のアンケートや意見箱で
誰が言っているのか特定し得る内容はルール破壊になります。
そうすると
誰が書いているのか?を特定できないような表現や内容が書かれがちになってもおかしくありません。
抽象的なことを書かれると改善しづらいです。
「もっと優しく接して欲しい」みたいなフィードバックでは
言われた方も何をどう変えていいのか?考えにくいです。
「ミーティングで意見を言った時に、は?と言うのをやめてほしい」のような具体的なフィードバックだと
言われた方も改善しやすいです。
ということはつまり、
部下からの評価そのものも
具体的な言動に基づいた評価でやったほうがご利益が高そうな気がします。
飛行機事故は副機長の操縦時より機長の操縦時の方が圧倒的に割合が多いと言われています。
(おそらく副機長は機長に意見しづらいから)
率直なフィードバックを積極的に促している風通しの良い企業はそうでない企業に比べて
株主総利益率が2.7倍も違うという調査結果も出ています。
なんでも言い合える文化づくり
は多くの抵抗が起きたり
主に上の立場にいる人間の勇気をものすごく必要としますが
想像もできないような
ご利益がたくさんありそうだなと
今までの自分の人生を振り返ってみても思いました。
匿名性のアンケートにもたくさんメリットがあります。
その一方で自分がモヤモヤしていた理由が飛行機の中でしっかり整理できました。
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匿名性で誰でも会社に対して自由に意見を言える仕組みを作ろう!
上司の360度評価は匿名性です。
部下は日頃言えないことなどを定期的に上司に表現できる機会があります。
上司は定期的に自分のマネジメント方法の過ちに気付く機会があり、匿名性なので
人間関係がこじれることもありません。
部下は言いたいことを伝えることができます。
という組織はありますでしょうか?
みなさんは
こういう仕組みや組織についてどう思いますか?
私は、
ものすごく違和感を覚えてしまいます。
ずっとモヤモヤした違和感があり、
カンボジアから日本に帰国する飛行機の中で
「このモヤモヤはなんなんだろう?」ということを考えた結果、いくつか言語化できたので
それを書きます。
◯言いたいことあるなら、その場で言えよ感
Googleの調査で最も生産性の高いチームは「発言の安全性が担保されているチームだ」という結果が出たことを以前ブログで書きました。
言いたいけど言えていないこと
思っているけど伝えていないこと
問題だと思っているけど放っていること
直して欲しいけど伝えていないこと
こういったことがあればあるほど生産性は下がるということです。
こういう結果が出てるんだったら、
半年に1回、フィードバックの機会をつくることよりも
その都度フィードバックし合える関係性を築いたほうが
組織の生産性が上がる=売上や利益が出るし社会に対してより価値あるインパクトを出せるということです。
だったらそういう機会をつくったほうがええやん!となります。
言うは易し行うは難し
なことは重々承知です。
「どのようにすれば上司部下関係なく、何でも言い合える組織を作ることができるだろうか?」
という疑問文を多くの組織が解くことができれば、そのご利益は計り知れないということです。
匿名性だから言いたいこと言えるやん!というよりも
匿名性でないと言いたいこと言えない環境そのものが大問題だ!という話です。
私は本当に上司に恵まれていて、
いつも私の意見に耳を傾けてくれる先輩に囲まれています。
大学時代、ある団体をつくって活動していた時です。
関西にいたので「いじる」というのが愛を伝えるコミュニケーションとして確立している文化でした。
そんな中で、ときたま冗談で「死ね!」という言葉を発する先輩がいました。
冗談で言っているのは分かっていたし、その勢いで場が盛り上がるので、全然楽しいのですが、
私は昔からその言葉が嫌いで、その言葉を聞いた瞬間に、テンション下がります。
なので先輩に言うことにしました。
「死ねっていうのやめてもらえませんか?冗談っていうのはすごくわかるんですけど、ものすごく嫌な気持ちになるんです。」
冗談というのは誰もが承知しているので、「そんな細かいこと気にするなんてめんどくせえ奴だなあ」と思われても仕方ないし、
実際そう思われるのは嫌で先輩に言うことを躊躇っていました。
ところが言ってみると、先輩は真剣に聞いてくれて
「分かった。お前の前では言わないようにするよ」と約束してくれ、以来、使わないようにしてくれました。
どすえの社長である川井もそうです。
よく社外の人から「怖そうだよな」と言われるのですが笑
1度も怖いと思ったことはないです。
むしろ、自分がこうしたほうがいいと思っていることは全部言えるし、
全部聞いてくれます。
こういうのはやめてほしい。というのも話すことができます。
大学を卒業してすごい会議に入ったので
この環境が当たり前だと思っていましたが
最近、同年代の人と話す機会が何度かあると
なんでも言える上司がいる人が圧倒的に少数派であることを知りました。
関わる中で、否定をしてくる人と仕事をしたことがあります。
実際、言ったほうがいいと分かっていることでも
ぐちぐち言われそうだし、言うのやめよう。。という気持ちになりました。
その時のことを思い出して、
間違いなく言いたいこと言えない組織の生産性は低いなぁと確信しました。
◯匿名性だったら具体的なことなんも書けんやろ説
匿名性のメリットは犯人探しをされないことにあります。
言いにくいことなんて組織であれば100%あるはずです。
匿名性にすることでそういった隠れている問題がテーブルに乗るのであれば
ものすごく価値があります。
逆説的ですが
匿名性=誰が言っているかわからない
という暗黙のルールがあります。
つまり、
匿名性のアンケートや意見箱で
誰が言っているのか特定し得る内容はルール破壊になります。
そうすると
誰が書いているのか?を特定できないような表現や内容が書かれがちになってもおかしくありません。
抽象的なことを書かれると改善しづらいです。
「もっと優しく接して欲しい」みたいなフィードバックでは
言われた方も何をどう変えていいのか?考えにくいです。
「ミーティングで意見を言った時に、は?と言うのをやめてほしい」のような具体的なフィードバックだと
言われた方も改善しやすいです。
ということはつまり、
部下からの評価そのものも
具体的な言動に基づいた評価でやったほうがご利益が高そうな気がします。
飛行機事故は副機長の操縦時より機長の操縦時の方が圧倒的に割合が多いと言われています。
(おそらく副機長は機長に意見しづらいから)
率直なフィードバックを積極的に促している風通しの良い企業はそうでない企業に比べて
株主総利益率が2.7倍も違うという調査結果も出ています。
なんでも言い合える文化づくり
は多くの抵抗が起きたり
主に上の立場にいる人間の勇気をものすごく必要としますが
想像もできないような
ご利益がたくさんありそうだなと
今までの自分の人生を振り返ってみても思いました。
匿名性のアンケートにもたくさんメリットがあります。
その一方で自分がモヤモヤしていた理由が飛行機の中でしっかり整理できました。