

コロナ禍の中での事業承継を経て
行動を起こせる組織へ
株式会社菓匠三全
代表取締役田中秀史 氏
創業:1947年10月15日
事業内容:「萩の月」をはじめとする約120種類のお菓子の製造・販売並びに研究・開発
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環境激変した混乱からアフターフォローコロナを見据えた未来へ
―まずは御社の事業内容を教えてください。
弊社は仙台銘菓「萩の月」を中心とする、お菓子の製造小売販売会社です。
萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかり浮かぶ名月をかたどった銘菓 萩の月は、地域に根差した歴史と味を追求する当社のお菓子づくりを象徴しております。さらに、お菓子づくり、味づくりの技術を磨き続け、それを確認、評価してゆく為に、毎年モンドセレクションに出品し、約30年間、連続して多くの最高金賞をいただいております。
―すごい会議導入前はどんな課題がありましたか?
2020年10月、先代から社長を私が引き継ぎ、取締役を含め経営層が一新されました。更にコロナ禍というかつて無 い、非常に厳しい環境下での船出となりました。新型コロナウイルス流行前は売上は堅調でした。しかし、環境が激変したことで、これまで顕在化していなかった様々な問題や課題が出てきました。根本的な原因は何なのかというところを掘り下げて、問題解決していく必要にせまられました。 問題解決を一緒にサポートしていただける方を探していたところ、2021年4月に弊社顧問から「すごい会議」の評判を聞きました。鈴木さんにお会いし、元気で前向きな人柄に触れ、混乱した弊社の空気を変えてくださる方だと確信しました。そこで同年6月から新役員で実施し、今は製造・営業リーダー部門でも実施して2部門で「すごい会議」を導入しております。
風通しのよい、行動に移せる会社に変わった

―導入して変わったことは何ですか?
取締役会の雰囲気が変わってきました。若返った新役員達は、この環境を打破しようと、それぞれの強い思いを持っておりました。しかし、当初は他の部門の役員の顔色を伺うような、遠慮がちな言動が多かったと感じます。 導入後、徐々に、事業ベース、業務ベースという面で、価値観の統一ができるようになり、垣根を作らずに互いに遠慮のない会議ができるように変わってきました。
製造・営業の現場では、お客様から本質的なご評価をいただいている商品に集中して販売するなど、これまで滞りがちだった業務改善や、お客様との新たなコミュニケーションを生み出す取り組みが進んでおります。これからの事業に向けて、社内の意識統一が図れるようになりました。
―どのようにメンバーが変化していきましたか?
事業では、やらなくてはいけないことを、機会を逃さずに実行・実現していくことが必要だと考えております。新型コロナウイルス流行前は、様子見をしたり、時期尚早などと、後回しにしていた事もありました。しかし、コロナ禍によって、商品を販売する時期や場所が制限され、かつて経験した事のないスピードでの変化への対応が必要となりました。これが社内の混乱の原因だったのですが、共通の認識で最適な方法や商品を考えるようになりました。
―会社としてどういう成果が生まれましたか?
「すごい会議」には、期日までにやり遂げるといった、スケジュール感をもって議論をするメソッドがあります。 コロナ禍によって、環境が激変した真っ只中での「すごい会議」導入でしたので、各現場で何が大切なのか、何をお客様が求めておられることなのかを真剣に議論し、最も効果的なスケジュール感で行動できるようになりました。
歴史が育んだ価値観を次世代で花咲かせる会議ができた

―鈴木智大はどんな印象ですか?
鈴木さんは、いつ・誰が・何を・いつまでにやるのかをうまくコーディネートしてくださる方です。スケジュールとその優先順位を明確化して、最終的な解決は参加者の中でまとめていくという過程をサポートしていただいております。会議の進行役としてはもちろん、メンバーの意見を引き出しリードしてくださる、これまでにお会いしたことがないタイプの方です。コロナ禍で混乱していた弊社の会議を本当にうまく変えていただきました。
―ご自身にとってどんな変化が起きましたか?
より本質的な意見を聞くことに集中できるようになりました。役員や現場のリーダーも「すごい会議」のメソッドが入ってきたことで、お互いに核心を突いた対話ができるようになったのも大きいですね。こうした訓練をしていただいたことで、私自身はもちろん役員や現場のリーダーが生き生きと活発に意見を言い合い、議論ができるようになりました。
―すごい会議のメソッドで一番印象に残っているものは何ですか?
「すごい会議」を通して私が感じたことは「過去と個人の批判をしない」ということです。過去の失敗を振り返っても、失敗は成功にはならない。過去の失敗から得られるものをどう活かしていくかをより実行レベルで考えるようになりました。
また、個人の批判をしないという点では、部署の垣根を超えて同志として失敗をフォローし、助けあい、共に突き進む大切さをすごい会議のメソッドを通じて体感しました。従業員に楽しく行動に移してもらうメソッドを学べたことも印象に残っています。
部署・経験・年齢という壁を取り払った実のある会議となった

―すごい会議はどのような価値を生むと感じていますか?
弊社の課題でもあったコミュニケーションの壁を取っ払うことができたと実感し、大きな価値を感じております。ここでいうコミュニケーションの壁は、部署・経験・年齢などです。こうした壁があると、自分の意見をいうことを躊躇してしまいがちです。壁を取り払って、議論・課題に集中した上で、それぞれが持っている率直な意見を自然と出し合える。それに合わせた対策も考えられるようになる。これが素晴らしいところだと思います。
―すごい会議をおすすめするとしたらどんな会社ですか?
コロナ禍で事業環境が激変し、どの会社様も弊社と同じような課題を抱えておられると思います。特に世代交代や、事業承継された会社は、新体制になりメンバーとのコミュニケーションがうまくいかないなどの悩みを抱えておられるのではないでしょうか?
「すごい会議」のメソッドを導入することで、会社が1つになり、世代間のコミュニケーションが活発にできるようになり、互いの理解が深まります。歴代の先輩方が取り組んでこられたことや、培ってきた価値観の再認識もできるはずです。従業員同士の理解が深まり会社のポテンシャルを再認識することで、次世代に伝えていく流れにつながっていくと考えています。私も気心の知れた経営者仲間に「すごい会議」を紹介しております。
―これからの御社のビジョンを教えてください。
これからもお客様からのご期待にしっかりと応え続けていく必要があります。仙台銘菓「萩の月」を中心とする歴史と味、地域に根差したお菓子づくりをする会社として、みなさまに愛される努力を積み重ねてまいります。
お菓子は、お客様の暮らしに、笑顔と、うるおいを、美味しさでもたらしたいという作り手の願いが結晶したものです。これからもお客様に喜んでいただける、心のこもったお菓子の魅力を多くの方に伝えていこうと考えております。
Day 2022年3月20日
コロナ禍の中での事業承継を経て行動を起きせる組織へ環境激変した混乱からアフターコロナを見据えた未来へ