—— 木下工業株式会社 代表取締役社長 木下 幹太 氏(2020年) | 導入事例

「イエスマン」に徹する従業員たちに
自ら考え行動する意欲が蘇った

木下工業株式会社 代表取締役社長 木下 幹太 氏
 
すごい会議コーチ : 鈴木 智大
木下工業株式会社
設立:1947年4月
鉄骨・建築・土木・橋梁・鉄塔工事

同族経営企業特有の悩み

まずは御社の事業内容を教えてください

福井県にある創業73年の同族経営企業で、建設業の鉄骨工事に携わる会社です。主に北陸3県、関西、東海エリアを中心に事業を展開しています。

すごい会議導入前はどんな課題がありましたか?

同族経営企業によくある話なのですが、役員に対して従業員が意見を言いづらく、イエスマンに徹してしまう傾向がありました。従業員は勤続年数が長くなるにつれ、自分の考えを持つことを諦めてしまう。会議ではただ座って聞いているだけで、役員が言うことに対して従業員が反応しなくなってしまうことが問題としてありました。 いまは社長の力だけで企業を存続させられるような時代ではありませんから、社内の意識改革を進める必要性を感じていました。

すごい会議を導入するきっかけは何でしたか?

取引先企業から導入事例を聞いたのがきっかけです。その企業は、それまでルート営業が主でしたが、「すごい会議」のメソッドによって新規顧客開拓が成功に導かれたと話していました。 当時、僕たちの業界も景気が芳しくなかったため、新規顧客開拓に乗り出そうかと考えていたころでした。 もうひとつ興味を持った点が、社内の風通しが良くなったというエピソードです。その企業も福井県の同族経営企業で、弊社と同じく従業員のマネジメントに悩みを抱えていたようですが、そういった特有の問題にもアプローチしてもらえるところも魅力に感じました。

「ただ座っているだけではいけない」ー自ら考え、発言する当事者意識を

導入して一番変わったことは何ですか?

会議が進むにつれ、従業員の意識に変化がみられました。 それまでの会議では、こちらから一方的に話し、そのまま意見が通ってしまうことが殆どでしたが、会議メンバー一人ひとりが「ただ座っているだけでは駄目なんだ」「自分の意見を言わなければならない」と当事者意識を持つようになったと感じます。

どのようにメンバーが変化していきましたか?

「すごい会議」導入当初は、どのような内容で進んでいくのか誰も理解していない状態でした。皆、いつもの会議の延長線上のようなものだと考えていたはずです。会議は役員数名と従業員6、7名でスタートしましたが『社長や専務が来いと言うから』という具合で、ただそこに座らされている感じでしたね。しかし、会議が進むごとに会議の妨げになる発言が明らかになってきました。批判はするけれど、提案できない人が多くいたのです。メンバーの入れ替えをしながら、会議が建設的に進むようにしていきました。 直感的に「これはいい」と思ったのは、自分の意見を紙に書かせるプロセスです。口頭だけでは意見を言えない者が出てきますが、それぞれが自分の考えを紙に書いてしまえば、発言をせざるをえなくなります。これがなければ、これほどの効果はみられなかったでしょう。 以前は上司の言うことに対して従業員たちはただ聞くだけですが、今はここぞというときは意見を言うようになりましたし、批判をするだけの人は相当減りました。

会社としてどういう成果が生まれましたか?

それまでは「事例がない」「暇がない」「意味がない」など、やらない理由を並べるだけだった者も、自分の言動には責任が発生するということを少しずつ理解するようになったと感じます。 また、繰り返し助言しているのに改善しないということもよくあったのですが、こちら側はわかりやすく話しているつもりでも、従業員には全く伝わっていなかったと気づきました。 具体的な例をあげると残業問題です。年がら年中残業している部署があり、理由を聞くと、さも誇らしげに「間に合わないから」と返事が返ってくる。僕は「残業するやつは能力がないということ。同じ時間内で仕事ができないということだろう」と指摘していました。返ってくるのは「一生懸命仕事をしているだけなのに」という具合です。どうしたら残業が減らせるのかを、しっかり話し合うことができていなかったのでしょう。 急な仕事やトラブルあるときには残業になってしまうこともあります。今も残業はありますけど、年がら年中残業するような部署はなくなりました。仕事にメリハリがついたようです。

古くからある企業こそ、変化が求められる時代に

すごい会議をおすすめするとしたらどんな会社ですか?

古くからある企業や同族経営企業は、老舗のルールみたいなものがあるせいで変化しづらいように思います。そういった会社には「すごい会議」のメソッドは非常に効果的でしょう。経営者側は気づけなかったことに気づけたり、伝えられなかったことが伝わったり。従業員には当事者意識が芽生える。やればやるほど効果があると思います。

これからの御社のビジョンを教えてください

20年以上前、会食でご一緒した上場企業の会長にこんなことを言われました。 「これから先、君も会社を大きくするときが来るだろう。事務所は掘立小屋のままでいい。事務所はお金を生まないのだから、便所と机だけあればいいんだ。それよりも工場の設備投資に力を入れなさい。最新の機械を入れて、時代に取り残されないように」その時は、なるほどなと素直に思いましたが、今はまったく違う考え方になりました。今だからこそ事務所に投資するべきです。良い人材が集まる会社にするためには、より良い環境の整備も大切だと考えています。いくら工場に投資しても、事務所がダメでは面接に来るわけではないですから。 もちろん設備投資もしながらですが、会社組織としての整備も進めていきたいと考えています。建設業の中でも鉄骨工事というニッチな業種なので、これからは業界イメージの向上や会社のブランディング向上に力を入れたいですね。
インタビュー日:2020年11月24日
HP:http://www.kinoshita-i.com/
フォトグラファー:田邉 浩一
すごい会議コーチ 2017年度 新卒採用
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