不明瞭さは生産性を下げる

仕事柄、
年間300回以上、いろいろな企業の会議をやっているのですが

多くの組織で曖昧な表現が多々使われます。

どうしてこうも曖昧な表現を好むのか?と考えてみました。

曖昧な表現日本代表
「徹底的に」「積極的に」「意識する」「気をつける」「来週までに」「月末までに」「ほぼ」「だいたい」
「がんばる」「誰か」「近々」「直近」「工夫する」「注意する」「モチベーション」「足りない」「少ない」「多い」「もっと」「もう少し」「もうちょっと」「なんか」「楽しく」「やる気」

ライターの先輩が
ライターを成長させてくれるものは「締切」だ。
と言っていました。

会議において、私は参加者に締め切りを求めます。

「いつまでにやりますか?」

明確に期日が返ってくることもありますが、

「週明けまでに」
「今月中には」
「来月半ばには」
などの答えが返ってくることがたくさんあります。

「今月中」とはいつなのか?
最終営業日を指すのか、末日を指すのか分かりません。

「半ば」なんてもってのほかです。

気をつけます!
意識します!
頑張ります!
なんとかします!

この辺の言葉も多いです。

実際に何をいつまでにどうするのかが分かりません。

具体的に行動と期日を宣言すると何か嫌なことがあるのか、曖昧に表現したほうが得られるものがあるからこのような表現が多く使われるはずです。

それは何なのか?

「7月1ヶ月間、毎日5キロ走って、7月31日までに7kg体重落とします!」

なんて具体的な宣言と期日を言ったとします。

そこには第三者のチェックが入り込みます。

昨日雨だったけど走ったの?
飲み会で飲んでたけどあの後走ったの?
今どんくらい痩せたの?

できなかった時に
やると言ったことをやらなかった自分と対面する必要がありますし、
周りには、やると言ったことをやらなかった自分が露わになります。

自尊心が傷つけられ、周りからの評価が下がる可能性があるわけです。

これは確かに嫌だなと思います。

明確な表現をすると
はっきりした責任が発生し、
自信を失い、周りからの信頼までも損なってしまう可能性が生まれるわけです。

ダイエット頑張る!
みたいな曖昧な表現をすると
いくらでも逃げ道があります。

ダイエット頑張ってるの?
→明日から頑張るの。

痩せれてるの?
→ちょっと痩せてるよ。

自分自身でどうとでも解釈できるので安全性が高まります。

明確は表現は大変なことが起きる。
という世界に多くの人がいるのだろうなと思います。

実際、はっきりものを言う人は好かれる傾向もありますが、嫌われる場合も多いです。

グーグルの研究結果で
生産性の高い会議とは
「心理的安全性が高い会議」だと結論づけられている記事があります。

ふと考えていて、
心理的安全性が高いことが高い生産性をもたらすというよりかは

心理的安全性が高いことによって
言えないことを言い会えたり、明確な言葉で会話できる(否定されたり、人格をけなされたり、自尊心が傷つけられる恐れがなくなるため)ことこそが生産性をあげているのではないかなぁ。

なんてことを思いました。
明確な表現で会話しても自尊心を傷つけられることのない組織文化をつくることこそが
組織のパフォーマンスを高める1つ、代表的な近道なのではと思った次第です。

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